推し作家さんの新刊!萌え萌え!とても楽しかったです…!
いつも予想斜め上につっぱしっていく作品を生み出してくれるこの作家さんを尊敬せざるを得ません♡
こういうのが、読みたかったんです!

今作のヒロインは元大統領の娘で、24時間パパラッチに追いかけられてゴシップ誌のトップを飾りつつ、派手なインスタグラマーで、一見、頭からっぽのパリピ。

『ときどき私は、自分の心がダイヤモンドみたいに硬いと感じることがある。人生を生き抜くために、そうあるべきかもしれない』

他方、ヒーローは、元大統領に雇われたセクシーなボディガード♡
この設定だけでも美味しいのですが、さすがシェン先生の愛しきアスホール・ヒーロー!
陰気で傲慢で不機嫌で冷酷で、性癖も、性格も、なにもかもが、歪んでいます(美味しい♡)

『でも、彼はハートをもっていた、その心の層の奥のどこかに。埃まみれで傷だらけで、でもまだ鼓動している』

海外サイトですこしレビューをみてみたら、皆さん、熱く、怒っていて、星1つとか、2つしかつけていません(笑)
上位レビューは怒っているものばかりです(通常営業。笑)
たとえば、ストーリーの最初、ふたりが出会うシーンでは、ヒロインが家の中でお風呂あがりに裸でいるところにヒーローが忍び込んでいきなり話しかけるのですが、ヒロインは彼を強姦犯だと思い込んで、恐怖にふるえ、攻撃します。
このシーンを猛烈に批判しているレビュワーさんをちらほら見かけました。裸の女性のところに押しかけるなんて性暴力だ!などと。そんなに怒らなくても…(笑)と思いました。
だって、スパイ系ヒーローがヒロインの家にこそっと忍び込むのってロマンスではお約束なのでは…♡

あと、この作品には「kinky」のタグがついているので、どんだけ変態なヒーローなのかなとワクワクしていましたが、それほどkinkyではありませんでした。(Pepper先生やティファニー先生の作品で慣れているので。笑)
ノーマルなレベルのkinkyでした(笑)
けれど、ヒーローのkinky行為(他の女性とプレイしてヒロインに見せる)が受け入れられないレビュワーさんたちのレビューも荒れてて面白かった(笑)
ヒーローが酷すぎるって。でも、そういう性癖の男性もいますし、心に闇を抱えた人々も多様性の時代なのだから…ね。
古典的な(枠にはまった)ロマンスがお好きな方は、この作品に抵抗があるかもしれません…。

けれど、内容がどうであれ、根底に流れるエネルギーはすさまじく、人間の深い部分まで描かれていて、おしゃれでクールでロックな世界観も健在で、すごいなぁと思いながら読みました。

感想が多すぎて、いちいちメモしていたらキリがないので、ここまでにします…♡

あ、いちばん楽しかったのは、やはり、ヒーローの土下座ターンです。
冷酷なアスホールヒーローがヒロインに対するきもちに目覚め、大反省して、愛を告げに来るところは、女性の夢ですよね♡
雨にずぶぬれになって「濡れた子犬」みたいになりながら謝るヒーローといえば「Vicious」ですが、この作品はさらに上に行くものでした♡
どしゃぶりの雨に4時間以上打たれ、顔面蒼白どころか紫色になって、それでもヒロインを待ち続けるワンコ。
凍傷寸前のところで思いを告白している途中で、力尽きて、気絶…(ワンコ…)
凍えたワンコは病院に運ばれちゃいました…笑

読書期間 2023.2~3月
読書時間 15時間程(オーディオ+本を再読したので)

この作家さんの英語はアドリブがききすぎてて難しいですし、朗読者さんは超早口で、アドリブのところはさらに早口なので、全然聞き取れなかったです…! (でもなんとなく、ストーリーは追えたので満足♡)
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