エリザベス・ホイトさんのメイデン通りシリーズ11作目。
まだホイトさんの文章や語彙に慣れていないため、かなり苦戦しました。
邦訳本が出る数ヶ月前に購入して読み始め、途中からは邦訳本と並行して読みました。

読書期間:2018/2/6~2018/3/8
所要時間:約20時間
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メイデン通りシリーズ11作目(原題 Duke of Pleasure)王の庶子(公爵)×貧民街住民(男装の情報屋)。とても良かった~!可愛らしいおとぎ話とアクションシーンと切ない恋心の掛け合わせがドラマチックなロマンスになっていた。ヒーローよりもヒロインの魅力が炸裂する本作はホイト作品では異色かも。それにこれほどの身分差は珍しい。ふわふわしたシンデレラストーリーになりがちな設定なのに、ホイト作品だとこうなるのかーと感心してしまった。ロンドン社会の暗部がずっしりとリアルに迫ってくる中、公爵家の屋根の上で星座を教えてもらうシーンは切なくも美しい。原書ではアルフの言葉の訛りが酷くてカイルとの身分差がもっと感じられました。シリーズ中ではホット度は低め、切なさは最も高く、アクション要素も高い作品でした。素晴らしかった!