洋書ロマンス小説を読めるようになりたいブログ ☆英語の多読☆おすすめ

英語力がないけれど洋書ロマンス小説を読んでおります♡ 英語力無しで読んだ手ごたえを気ままに綴っております。

2020年07月

Third a Kiss (Pepper Winters)

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Goddess Isles シリーズ3作目!!
ダーク・ロマンス小説の素晴らしい点が詰まっていて、最高に好き…!!
2作目が最高に美味しいクリフハンガーだったので、どうなっちゃうのーーー!?と、はらはらドキドキしながら待っていたのですが、予想以上に美味しい展開になりました!3作目はロマンスが最高潮に盛り上がります!これぞ!ダーク・ロマンスの醍醐味が思う存分に味わえました。
2作目が前代未聞のHOT度数だったので、もうこれ以上のHOTシーンはないだろうと思っていたのですが、さすがPepper Winters先生!いつもファンの予想以上のものを出してくれるんですね。2作目以上にHOTで熱くて痺れるような心理描写がつづきました。読み終えた後も息が苦しくて胸の奥の熱が引きません。「HOT」ということばでは足りないこの熱い思いをどうやって表現したらいいのかわかりませんが、大好きです。このシリーズ!1作目も2作目も3作目も全部、大好きです。嫌いなところがまったくないので、何度も行きつ戻りつしながら、ずっとどっぷりと浸かっていたい世界観です。作品のテーマのとおり、読者もユーフォリアの島に閉じ込められています。どろどろに溶けたバニラアイスクリームみたいに甘い世界に沈み込んでいる感覚なのだけど、甘いだけじゃなくて、熱くて息苦しいというか、バニラクリームを口だけじゃなくて鼻から吸ってしまって目鼻の奥が痛いような、いやいや、ヒロインも読者も物理的にはどこも痛くないのですが狂おしい、これがダーク系ロマンスなんですね。なんてこと!(語彙崩壊をお許しください)


さて。このブログの趣旨である英語力無しでどこまで読めるかという実験結果としては、今作もとくに問題なく読めました。ということで、とくに英語に関する感想はないです。内容がすばらしいと英語の壁が消える法則(笑)。
文章は凝っていないし、文学的な言い回しも含まれていないので、とても読みやすかったです。
ペッパー先生は、サービス精神が旺盛なので、読者に読みやすい文章を書いてくださっていることがよくわかります。わかりにくい部分は何度も何度もことばを変えて書いてくださっているので、わからない文章がひとつあっても、次の文章でわかるようになっています。それに、プロットで魅せる作風ではなくて、心理描写だけで進めていく作風なので、まるでダイアリーを読んでいるかのように心に染みこんできました。
ただ、最近潰した英検1級の単語本にも載っていない単語(ダーク系用語や動物の種類など)がたま~に出ていましたので、それらはひとつひとつ丁寧に調べながら読みました。
大切な作品なので、一行も、一語も、読み飛ばしたくないもの。

読書期間:2020/04/01~2020/07/02
読書時間:10時間
ページ数:260


【雑なあらすじメモ】
※Spoiler(ネタバレ)!!!
※読む予定の方はこの先は読まないことをオススメします。
(パスワードをかけておきます♡(「ロマンス」の英語小文字))
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One More Step(Colleen Hoover, 他)

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『One More Step』
コリーン・フーヴァーさんが企画したチャリティー用のアンソロジー本で、26人の作家さんの作品がおさめられています。
すべての作品は同じ文章から始まらなければならないという決まりがあって、
"ONE MORE STEP would mean certain death"
この一文からあとは作家さんごとにまったく違うストーリーが始まります。

さまざまなタイプのロマンス作家さんが集められていて、それぞれ個性が光る作品を書かれていました。

私はコリーンさんの大ファンなので、まず、コリーンさんの作品(ラストの約60ページ)を読みました。
タイトルは「Saint」。
読み終えたあとでタイトルをみるとまたグッと来るのですが、ここに感想を語ることができないほどに感動しました。
コリーンさんはインスタで「大人向けのロマンティック・スリラー」とおっしゃっていたけれど、ホントに「大人向け」でした。そして、スリラーというのは先が読めないという意味です。怖いお話ではありません。あくまでのロマンス小説の枠内で、ロマンス小説の常識を打ち破るストーリーとなっていました。

読書期間:2020/07/07
読書時間:2.5時間
ページ数:60

【ネタバレ無しの導入部分メモ】
ヒロインはロマンス小説家で、深夜に、警察官ヒーローのロマンス小説を書いています。
読者たちとの交流サイトで質問にこたえたり、動画を配信したりして、ファンたちとの交流もしているのですが、読者のレビューに振り回されてしまうことに悩んでいます。
たくさんの星5個のレビューよりも、たったひとつの批判的なレビューに影響を受けてしまう。そんなことではリアリティに欠ける作品になってしまう。(そんなことを考えて悩んでいる姿はまるでコリーン先生そのものなのかなと思ったりしました。)
そして、ヒロインは執筆に専念するために、都会から離れ、人里離れた田舎のCabin(トレーラーハウスみたいなものでしょうか?)にこもることにしました。
その夜、小屋の中から窓の外をみると、近所でなにか事件が起きたのか、警察官の姿がありました。
【※あらすじはここまでにしておきます。】

素敵な警察官が現れて、キュンキュンするロマンスが始まって、それが夢みたいにロマンチックなので、コリーン先生ってば、こんなかわいらしいロマンス小説も書かれるのね!と嬉しくなりながら萌え転がりながら読んでいきましたら、え?え?え?どういうこと?そういうこと?え?なんで?なるほど~!素敵なお話!しかもHOT♡こういうのもロマンチックね、大人なロマンスだわ~と思ったら、え!そっか、そうなるよね、でもそれも幸せのカタチよね、と思ったら、びっくりの展開にズシンと来るラスト。
そのラストについて考えさせられるとともに、結婚について、人生について、考え直してみたくなるような、濃密な内容のある心に残る素晴らしい作品でした。(ネタバレしたくないので、こんな感想でごめんなさい。笑)
約60ページの超短編なのに、こんな読後感が味わえるなんて思ってもみなかったので、なんだかとてもうれしくなりました。

この作品を読むためだけに、このアンソロジー(Kindle Unlimited対象本)を買っても十分おつりがくるくらいの価値があると思います。
昨年末に出たコリーン・フーヴァーさんの邦訳本(ミステリー)がお気に召したロマンスファンの方は、これも楽しめると思います。こちらのほうがロマンス味が強いです。

コリーン先生の英語はとてもやさしくて、たぶん、日本の高校1年生で習うくらいの英語レベルなので、初めて洋書にチャレンジする方にもおススメの作品です。


このアンソロジーには、ほかにも読んでみたい作家さんの作品がいくつか入っているので、また機会があったら読みたいと思っております♡


【追記1】
翌日、Aleatha Romigさんの「The Deal」を読みました。
24ページの超短編。読書時間は約1時間。
星3つ。
初めて読んだ作家さん。ダーク・ロマンスで有名な方なので、気になっていました。
(雑なあらすじメモ)
両親を亡くして複雑な人生を送ってきたヒロインがニューオーリンズで訪れたバーで、完璧に美形でミステリアスでダークな雰囲気を纏った男性が背後からいきなり現れて「きみはおれと食事をするんだ」と言われて奥のゴージャスな部屋に連れていかれて、美味しいワインと料理をご馳走されて(ほぼ強制的に食べさせられて)「おれたちは結婚する」「もう決まったのだ」などと言われてその場でキスされて固いものを押し付けられて(しかもヒロインもその気になっている…。初対面なのに…笑)…というスピーディーなロマンス。
スピーディすぎて気持ちがついていけなかったけれど、アンソロジー用の超短編だからそれはしかたがないですね。超短編にしては、ヒロインの育ちや家庭環境などの背景がしっかりと書き込まれていて、食事とHOTシーンの描写がやけに厚かったので、「快楽」の部分をしっかりと書きこむ作家さんとして好印象でした♡
そして、特徴的なのは、ヒーローのアルファ度数とミステリアス&ダーク指数の高さ。これが人気の理由なのかもしれません。わかりやすい「ダーク系」という意味で。
Aleatha Romigさんのほかの作品も読んでみたいと思います♡


【追記2】(2020/07/19)
Tijanさんの「Kess」を読みました。
読書時間は約50分。
星3個。
ランキングでよくお名前を見かける作家さんで気になっていたので、短編で読むことができてよかったです。
文章はとてもシンプルでスラングもほとんどなくて読みやすく、内容にもほとんどヒネりがないオーソドックスなコンテンポラリーロマンスを書かれる方という印象を受けました。
今作はMC(バイクヤクザ)ロマンスでしたが、超短編なので、MCロマンスの中心となるヤクザ同士の争いは少なめでほとんどロマンスオンリーのサクッと楽しめるお話となっています。
ヒロインが前々から恋していた男性(MCの一員)がある日誘ってきてワン・ナイト・スタンドをしたら、じつは彼はヒロインの隣の家に住んでヒロインの身の安全を守るために監視していた(しかもヒロインに恋していた)という結構かわいいお話でした。
MCロマンスにしては、MC特有の人間関係や裏の世界っぽい雰囲気がほとんど書かれていなかったので物足りなかったけれど、この短さでMCロマンスが楽しめたのは凄いと思いました。
この作家さんのほかの作品も、機会があったら読んでみたいと思いました。

途中休憩中OR途中退場の本(随時更新)

このブログには、ラストまで読み切れた本の中で感動した本や残しておきたい本の感想のみ書かせていただいております。基本的に、読書を通して心に響く作品を探しているので、自然とこういうスタンスになっております。

だから、このブログに書かせていただいていない作品、たとえば、途中を読み飛ばしてしまった本や途中退場してしまった本などが、じつは山ほどあります。
今回はその中で、最近読んだものについて、自分用に少しメモを残しておきたいと思います。


まず、Goodreadsの2020年3月のMost Anticipated Romancesのランキング1位に入っていた Amo JonesさんのMidnight Mayhemシリーズ1作目。
ダークな雰囲気の作品ということで、とても期待して読み始めたのですが、誘拐監禁から始まる冒頭がペッパー・ウィンターズさんのデビュー作にそっくりなので、Amoさんはペッパー先生のファンなんだろうなーと思いました。それに、所々がL・J・シェンさんのある作品にそっくりなので、シェン先生のファンでもあるんだろうなーと思いました。そういう意味で、ペッパー作品とシェン作品を読んだ自分にはもうこの冒頭の展開は二番煎じに思えてしまいました。
それに加えて、文章にエッジがなく、説明調の文章が延々とつづくので、飽きてしまい、吸引力が足りず、途中退場してしまいました。
ただ、もっと先におもしろい展開がありそう(そうじゃないと、この高得点はつかないだろう)と思うので、また機会があったら続きを読みたいと思っております。

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つぎは、最近邦訳出版された作品(いつわりの夜をあなたと)がめちゃくちゃ面白かったカイリー・スコットさんの新刊スタンドアローン作品「The Rich Boy」。
ふてぶてしい態度のカバーモデルに惹かれて読み始めました。
冒頭からH/Hの楽しい会話が繰り広げられて、読者をぐいぐいと引き込んでいくところがカイリー作品の魅力だと思いました。この単刀直入さが潔くて良い!
冒頭に暗いヒロインの生い立ちやどんな憂鬱な日々を送っているかという冗長な説明文があると飽きてしまう自分にとって、カイリー・スコットさんの冒頭の書き方はとっても好みです。キャラクターの性格などは会話文の行間から伝わってくるだけで十分だもの。無駄のない短い文章を用いてさくさくとリズミカルにストーリーが進んでいくカイリー節が好きです。
ただ、今作は、設定がいまいち引き込まれませんでした。(肝心なところ)

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それから、Vi keeland & Pnenelope Wardさんの「Dirty Letters」。
文章がとても読みやすく、とても無難な内容のお話を書かれる方々なので、人気があるのがよくわかります。読みやすい英語が読みたいな~と思ったときに手を出してみた本です。
Viさんの本は数冊読みましたが、ラストまで読み切れたのは1冊だけで、あとは全部途中で止まっています。理由はたぶん、ヒーローがとても良い人で、優しくて、前向きで、性格に難がないからです(笑)。
メールや手紙の文章がお上手で、知的でユーモアもあって、会話上手なので、傷つきたくない気分のときにぴったりのヒーローかと思います。
けれど、私の場合は、人間の心の闇の部分がロマンスを盛り上げる展開が好きなので、心に傷を負ってひねくれた性格のヒーローじゃないと気分が盛り上がらないので、好みじゃないということです(笑)。

といいつつ、この作品はけっこう読み進めています。
冒頭からしばらくの間ずっとヒロインが過去のトラウマ(火事で友人を亡くした)のせいで広場恐怖症になり、カウンセリング治療を受けながら家にひきこもって小説を書いているという暗い説明が長いので、何度も途中退場しましたが、なんとか読み続けています。
ヒーローとはかつて文通していたのだけど(一度だけ写真を送り合ったことがある)、火事のあとはずっと手紙の返事を書いていなかったことに今頃になってヒロインが後悔したので、ひさしぶりに書いてみたら返事が来て…(ヒーローはお手紙が上手)という乙女ちっくな設定で、ああ、Viさんの作品だな~と思いながら読んでいます。けど、すぐに飽きてほかの本に移ってしまうので、いつ読み終えられるのかわかりません。。
(2020/04/22)
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Devney Perryさんの「Gypsy King」
MCロマンスは好きな分野なので期待して読み始めたのだけど、導入が長くて、地の文にもあまり惹かれなかったので、何度か途中休憩しながらがんばって読みましたが、やはり途中退場。
MCロマンスならばもっとハードな展開(巻き込まれる事件内容のハードさではなく、ヒーローとヒロインの関係性に関する心理的ハードさ)をどうしても期待してしまうのです。
翻訳本(愛することをやめないで)が出たので、いつかそちらを読めばいいと思っています。
(2020/06/15)

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T.M.Frazierさんの「Perversion」
ずっと気になっていたダーク系ロマンスで有名な作家さん。
導入が幼いころのふたりの出会いの場面で、「トーチャード・ヒーローが出来るまで」みたいな描写と彼を救ったヒロインが幼いのに出来すぎていて、ちょっと入り込みにくかったので、DNF。
でも、なんだかおもしろそうな予感がしたので、いつかもう一度読み直したいと思っています。


(202005)

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Kristen Ashleyさんの「Quiet Man」。
いつものKAのヒーローよりも寡黙なので、その点が好みで、けっこう楽しく半分以上読み進めましたが、ヒーローの風貌にどうもときめかず(ここ大事!)、HOTシーンにときめけないので、DNF。

(202001)
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Kennedy Ryanさんの「The King」。
テーマが重たくて正統派なロマンスの予感がするし、ヒロインは正義感が強くてとても良い子で、しかもとても人気のある作家さんなので、がんばって読み進めてみたのですが、正義感の強すぎるヒロインの思考や、文体自体に魅力を感じることができず…DNF。
(202002)

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Tille Coleさんの「Heart Recaptured」
Douchebag系ヒーローで、かつ、ダーク系ロマンスというカテゴリでよくみかける作品で、表紙も素敵なので、ずっと気になっていました。
冒頭に用語集があって、見慣れない語彙がいっぱい並んでいたので、パラノーマルなのかな?いまの私にはちょっと難しいのでは…?と思っていったん途中退場。
いつか、もうすこし洋書に慣れてきて、余裕が出来たころに読みたいと思います。
(202006)
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Her Love (Fiona Davenport)

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Alexa Rileyさんと同列でKindleのリストによく入っている短編作家さんの作品。
海外サイトの「Virgin Hero」リストにも入っていたので、 興味が出て読んでみました。
英文はとくに凝っておらず普通でした。
感想はとくにないです。

読書期間:2020/06/29
読書時間:2時間
ページ数:100

(備忘用あらすじ)
雑誌で「いまもっともセクシーな独身ビリオネア」としてリスト入りしている34歳の男性が主人公で、彼のモノローグだけで綴られたお話。
彼は近所の公園でよくみかけるストリート・アーティスト(画家)の女性(19歳)にひとめ惚れし、彼女と一緒に暮らすことを妄想し、夢想し、自宅を改装工事し、彼女のマタニティ部屋まで作ったりしています。けれど、まだ彼女に話しかける心の準備が出来ていないため、遠くから眺めているだけでした。(もはやストーカーです。)
ある日、ようやく話しかける機会が訪れ、彼女に話しかけ、タクシーに乗せ、「おれたちの間にあるものをきみも気づいているはずだ」などと言ってKissし、ポカンとしている彼女をそのまま自宅に連れていって、(タクシー運転手が彼女に「大丈夫ですか警察を呼びましょうか?」と聞くが、彼女はなにも言わない…)彼は自宅に彼女を入れて、「きみのために用意したんだ」といって部屋をみせ、「ここがマタニティ部屋だ」と言って彼女を驚愕させたりします。けれど、彼女もじつは前から彼にひとめぼれしていたのでした……ハピリー・エヴァー・アフター(エピローグでは半年後と四年後のふたりがみられます。)
というぶっ飛んだお話なのだけど、これはロマンス小説だからありえるんですね。なんでもありですから。(海外レビューでは賛否両論ありました。)

(kindle unlimited)
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