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昨夜(というか今朝)リリースされたセクシー・サマー・アンソロジー「Summer Fling」!
シークレット企画として、ひっそりと無料配布されたので、すぐにダウンロードしました。
(洋書ロマンスの世界はこういう嬉しい企画が定期的にあるので、ファンをやめられません。)
Vi Keeland&Penelope WardさんやSarina Bowenさんと一緒に、L.J.シェンさんの作品が入っていたので、さっそく読んでみたら止まらなくなり、あっという間に読み終えました。
ふたつ前の記事に書かせていただいたような文法書を読んでからというもの、洋書を読むスピードがあがり、英語に対するストレスが減ったので、思う存分楽しめました。ありがたいです♡

読書期間:2020/06/09
読書時間:1.5時間
ページ数:

アンソロジーにおさめられている超短編ということで、あまり期待していなかったのですが、(前にヘレナ・ハンティングさんとの共著作品のトラウマがあったので。笑)
今作は共著ではなく、シェンさん単独で書かれたものでしたので、シェン先生らしさ満載の楽しい作品となっていました。
超短編なので、ストーリーは一瞬で終わってしまいますが、シェンさんのツボがぎゅっと詰め込まれた設定となっていましたよ~♡
ニカ(16歳)は、兄の親友(アダム。18歳)に恋していました。

アダムは古き良きハリウッド俳優のような外見で、女性たちをJell-O(アメリカの定番ゼリー)みたいにぐにゃぐにゃの骨抜きにしていました。彫刻のような顎、ふっくらとした唇、ちからづよい鼻筋、そして、その上でボードゲームができそうなほどの四角い顎。チョコレート色の髪、はじばみ色の瞳、日焼けした滑らかな肌。スコットランドとイタリアとベトナムの混血。

そんなハンサムなアダムにはガールフレンドがいて、まだうら若き乙女なニカはジェラシーでいっぱいいっぱいで素直になれません。他方のアダムも親友の妹という立場上、ニカにうかつに手を出せない状態で、ふたりは喧嘩別れしてしまいました。その数日後にアダムは大学入学のために街を出てニューヨークに行き、ふたりが会うことはなくなりました。

それから10年後。
ひょんなことから、同居することになってしまって、さあ、どうなる…!?というお話です。

あ、そうそう、10年ぶりに再会したときの描写が面白かったので、メモしておきます↓
That smile dropped faster than the NASDAQ during the coronavirus epidemic.
(彼のほほ笑み指数はコロナウイルス流行中のナスダックよりも速いスピードで下落した。)



シェン先生は、青春時代の破局→再会→同居というストーリーがお好きですよね。(私もです。)
しかも学校一のモテ男で両腕に美女たちがぶらさがっているような超絶美男子ヒーロー(ミュージシャンOR 俳優)がお好きですよね。
過去作にも似たような設定がたくさんありますが、それでもまた書いてくださって感謝です♡

この作品は、まだシェン作品を読んだことがないけど、気になってるー♡という方にもおススメです!
シェン作品の中ではたぶん一番短くて、スタンドアローンで、しかも、最近の作品よりもシェン節がマイルドで読みやすいので。
(ハードロックな文体のシェン節を愛する私にはちょっと物足りなかったけど)
ストーリーではなくて、文体で魅せることのできる稀有な作品をぜひ、皆さまも♡